ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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コンクール審査員のこと

のだめカンタービレ」てクラシック音楽のマンガがありまして、完結して何年も経つんで(最終回は2010年17号らしい)今の若い人たち知ってるかどうか解らないんですけど、

主人公の一人千秋真一という青年は、指揮者志望でピアノもバイオリンもかなり弾けるんだけど、それよりも指揮者になりたいてのが最初の方なんですが、

 能力が凄くて、指揮振ることになった楽団で意地悪されて、クラリネット奏者とオーボエ奏者だっけかが一フレーズ交換して吹いて「あれ?間違えちゃった!千秋解らなかったぁ?ww」ってやろうとするんですが、やった瞬間に指揮台からギロっと睨まれて(え!ばれてる!)と青くなるシーンがあるんです、

 でも実際の指揮者の本を読んで指揮コンクールではそんなこと普通にあって、きちんと指摘できるかってのも審査基準に入ってるようなんですが(解っても指摘をできない人もいるんでしょう)、

 日本の吹奏楽コンクールの審査員でそういう耳を持っている人っているんでしょうか?てか、いるんじゃないか?

 私も高校生の時周囲にコンクールに反発してる奴がいてそいつが

「いい演奏よりも審査員の好みの曲や演奏をした楽団が金賞もらえたり上の大会に行ける」と言ってたんですが、いやその前に、千秋が審査員だったらただ「がんばりました!」て楽団が金賞もらえたり上に行けたりするわけねーじゃんと今になって気がついた。

 後に千秋はフランスのルー・マルレ・オーケストラという管弦楽団の常任指揮者になりまして、団員に「練習!練習!練習!」と練習の鬼となったんですが(大学の楽団を指揮したときもそうだったけど味方がいなくて孤立した)、日本のコンクール予選で落ちる吹奏楽団が熱意と時間だけは立派な「一生懸命の練習」で千秋審査員からいい評価をもらえると思っているのかと。

 それとも逆に、予選なんだからそんな厳しいことよりも「よくできました(銀賞)」でかまわないのか。

 そこが全国大会常連校と毎回予選落ち校の違いなのかなぁと。

 でも実際予選の審査員にそういう耳を持っている人がいるのかというと、よく解らない。

 その人もわざわざ厳しいこと言わないしね。