ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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2017-01-01から1年間の記事一覧

演奏の科学

まず最初に結論を書きますと、 毎回毎回同じところで躓く、毎回毎回安定したイマいち感の演奏をする人って、それがその人の科学なんじゃないか、と思うのです。 吹奏楽や管弦楽はたいていそのことを「下手」と言いますが、きちんとした語彙を持ちさえすれば…

薩摩藩の図書館は期待外れ

8月23日に教えてもらった薩摩藩についての図書館に行ってきましたが、全然駄目でした。 自分で調べようって姿勢の著者がいないのか。 鳥羽伏見の戦いで活躍したという薩摩藩鼓笛隊とか、駒場野大演習に参加した楽隊(おそらく鼓笛隊)について触れている本…

高校の文化祭の演奏で思ったこと

高校の文化祭にいって吹奏楽部の演奏を聞いてきたんですけどね。 演奏は良かったんですけど、その良さについて考えて、結構難しいなと。 編成が ob.1 cla.1 bass cla.1 alt sax.2 ten sax.1 bar sax.1 hor.1 tp.2 tb.1 tu.1 pe.2 の14人で、eup.いねぇ。 途…

部活動吹奏楽の現場って、どうなってるの?

春休みに吹奏楽部の顧問をしている旦那さんが指導を強要されて、予定していた旅行に行けなくなったと奥さんが怒っているのを見たんだけど、 私が高校生のころって顧問の先生が音大出で、自分の後輩とか知り合いをトレーナー・コーチに呼んでいたものだけど、…

日本吹奏楽発祥百四十八年記念演奏会[国際音楽の日 文化庁]

平成29年10月9日、午後2時より 横浜妙香寺にて。 横浜市消防音楽隊 君が代 先人を仰ぎて 第一部 01.東京オリンピックマーチ…古関裕而作曲 02.ヨークシャー・バラード…J.バーンズ作曲 03.ベル・オブ・ザ・バラード…アンダーソン作曲 04.シンコペーテッド・…

薩摩藩の調べ方

ひょんなことから意外な人に教えてもらえた。 やっぱり足を運ばないと駄目ね。

今日は何の日

二十年前の1997年6月23日月曜日午後7時、東京件p劇場大ホールにて、 佐渡裕指揮シエナ・ウインド・オーケストラの初の演奏会が開かれました。 第1部 日本サッカーの歌 アルメニアン・ダンス・パート1 アルメニアン・ダンス・パート2 第2部 佐渡裕のトー…

音楽が音楽であること自体尊いことだが、その先のこと

テレビの情報番組でクレディセゾン「わたしセゾン」を知りまして、ふーんと思って、元ネタである欅坂46「二人セゾン」見ましたらね…全然違うやん… 音楽が音楽であるというだけで価値があることと、そこに自分の才能を乗っけることの差が、まざまざと見えます…

一度だけ、二個のプチケーキを食べただけですが

青森県の大間に行ってマグロを食べてきました。 でもマグロだけじゃなんだと思ってケーキも食べようと思い、調べてみて宮野甘盛堂さんに。 新鮮なクリームと丁寧な作りで、とても美味しかったです。 ただ、「突き抜けた美味しさ」ではない。 普通に美味しく…

吹奏楽の本質と販売、その主観と客観2/2

敢えて現代吹奏楽曲の新曲を出してみましょう。一番最近の饗宴の一曲。 普段吹奏楽なんて接点のない若者がいきなり曲を聞かされて、楽譜を見せられて、何か言えると思いますか?(吹奏楽経験者なら何か言えるだろう、というツッコミには、じゃぁあなたの周囲…

吹奏楽の本質と販売、その主観と客観1/2

私は高校時代の部活動吹奏楽で、自分が理想的な人間になれば、プロにはなれなくてもそれなりに満足できる演奏ができるようになるのではないかと考えておりました。 それで社会主義の組織論とか文化論に興味を引かれましてね、いくつか読んで理想に燃えており…

過去の天才と今の天才は天才が違う

例えば瀬戸口藤吉とか山田耕筰とかの人達は、天才であったのかもしれないけれど、今の私たちにとっては偉人であって、天才性は感覚ではわからない。 今の優れた作曲家は、瀬戸口藤吉や山田耕筰の曲を写譜して、そのオーケストレーションの偉大さに感服するの…

普通の出版業界人と普通ではない出版業界人

内沼晋太郎「本の未来を作る仕事/仕事の未来を作る本」朝日新聞出版を購入。 ずっと「出版業界どうあるべきか」という議論があって、正味(出版社や書店の取り分)とか流通の問題とか再販制がどーのと燃える人が大勢いて、しかし問題自体はな~んも解決しな…

「伝統」について。

以前白石知雄氏が「伝統は再生産される」をテーマに書いていて「おぉ!なるほど!」と思い、わりと最近Twitterで「日本人がよく��伝統�≠チて言っているのって、ここ数十年に始まったことじゃね?」を書く人が出てきて「おぅおぅ」と思ったのだけど、 今日私の…

ダイレクトには生まれない

ある種の名曲というものは、単体では誕生しない。 何か名作があって、そこからインスパイアされるなり、その名作に関わる注文が発生して初めて誕生する。 吹奏楽にその注文が来ることは、現代日本ではほぼない。 その名曲のアレンジとしてようやくその名作に…

言葉に出来ないハンデ

いま、Twitterなりまとめサイトなりで、旧来の価値観が真っ向否定されていることが多いです。 労働観とか子育てとか。 ある意味その流れに便乗させてもらおうと今回書くのですが、 音楽家の書いた文章を読むと、結構な数 「言葉では言い表せないことを演奏す…

ちびちびと

本サイトにバンドジャーナルの表紙をアップする日々。

記録

横浜の Bankart で 多摩美プロダクト卒業制作展2017 てのがあったので、行った。

曲余り

今の日本吹奏楽界には、秋山紀夫先生はいるけど、油井正一先生はいないんだよな、という事なんですが、書きたいことは長々あるんだけどばっさり割愛し、 クラシック音楽史の本はバロック期とかロマン派とかスタイル変遷の歴史で語られているのに、 吹奏楽史…

○○(音楽のジャンル名)は死んだ、という言われ方

私が初めてこういう言説を知ったのは、梅澤春人さんのマンガ「BOY」で、 主人公の一人がロックボーカリストで 「ロックが死んだ?冗談じゃねぇ!」と絶叫するシーンでした。 作中でその意味は特に語られませんでしたが、まぁ商業ロックとかアイドルロックと…

都会のネズミと田舎のネズミ、じゃなくて

渋谷や池袋が文化的な意味で田舎から都会になった経緯は東京の文化史としていろいろな本に書かれていますが、文化的な田舎(悪い意味での田舎)が文化的な都会に変身できるものなんですよ。 ならば何故現在、位置的な意味での地方が衰退して都会になれないの…

吹奏楽の��本質�≠�見つける手がかり取っ鰍ゥり、上下の上

映画「シン・ゴジラ」を説明する中に、 「日本に円谷英二が生まれなかったパラレルワールドにゴジラが現れたら」という文章がありました。 だから登場人物たちは怪獣を「ゴジラ」と呼ばなかったり(劇中の博士が採取した伝説に呉爾羅という名前があって、こ…