ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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お話しが頭に浮かぶ

1983音楽の友・音楽件p 別冊「日本の作曲家」を購入。

作曲家がマジで話し合うと、とても難しい話しをしているのですね。(感心)

私程度の認識では、理解出来ません。(;_;)

一般的な書籍であれば、字面に見知った単語がちりばめられていると、斜め読みでも何となく内容がわかるなぁと先日気がつきました。

某本を店頭でぱらっと見たとき、見開きに何度も「オーケストラ」とか「クラシック音楽」とか「トランペット」という

カタカナ文字が何度も登場していて、

初めて読むページなのに、馴染みを感じられたんですよ。

でもこの雑誌は難しいです。

ところでこの雑誌で113人の名前を眺めていたら、小説の筋が頭に浮かびました。

主人公は音大出なんですが、演奏家としては大したことが無く、売文業で生計を立てている。

楽壇で何か醜聞が発覚したときに三流週刊誌に文章を書くのが仕事。

ある日目をかけてくれていた担当編集者から「飲もう」と誘いがあり、行く。

ただ酒を飲んで話しをするのかと思っていたら、その編集者が仕事を辞め、妻の実家で働くことにしたと打ち明けられる。

あらら〜と思っていたら話しは続き、その編集者もまた音大を出ていたのだが演奏の才能に恵まれず、

文章を書くことで楽壇の先導を果たそうとしていたのだけどこれも挫折、

主人公と知ったときに「こいつなら…」と思い、仕事を廻してくれていたと打ち明けられる。

「俺も昔は志を持っていてね、本もたくさん読んでいたんだ」と、餞別に一冊本をくれた。

「古本屋で買ったんだけど、写真が挟まっていたんだ。珍しいだろ」

と挟まっていた写真を一枚取り出して、、

「御大の○○(作曲家)が若い頃の写真だよ」

5人が並んで写っているが、そのうち4人は超有名な作曲家。

なのに編集者はその中の1人にしか気がついていない。

主人公は内心(だから駄目なんだよ…)と思うのだが、さすがに口には出せない。

編集者が去った後、新しい担当が就くのだが、その人はより刺激的な文章、より攻撃的な文章を望むため、

他の売文業者を含めたローテーション制をとる。主人公は暇な時間が増える。

ある日部屋でぼんやりして写真を眺めていたら、違和感を覚える。

よくよく考えてみると、若い頃のこの4人が仲良く一枚の写真に収まっているのは変だ。

楽閥、人脈、思想信条、活動地域など、どんな相関図を描いてみてもこの4人が揃うはずがない。

じゃぁ知らない1人がこの場のお膳立てをしたのか?ちょっと調べてみるか。

単に違和感を解消しようとしただけのこの行動が、日本のクラシック音楽史の秘められた真実に迫ることになる…。

とまぁこんな発端です。

物語のキモは、主人公が知らない1人が、日本の文化政策を、クラシック音楽を中心・頂点にした文化国家にしようと画策、

自分は実務を担当し、新進気鋭の作曲家4人を引き入れ、4人の才能や人脈を駆使して一大キャンペーンを繰り広げようとするのだが、

う〜ん、どうやって失敗させよう。(^^;)

国家プロジェクトに携わっている分野って、建築(博覧会とか)、言語、料理(宮中晩餐会などはフランス料理が仕切ってますな)があるから、

それらの権威者達が新興勢力・クラシック音楽を排除した、なんてのはどうかしら。

まぁそんなことが頭に浮かびました。

昨日の書き込みで、現代人の思考形態を音楽に乗せるということ、について書きましたけど、

それを試みた曲がゲンダイオンガクと呼ばれ「難解なオンガク」の代名詞にされてしまった、という説を

忘れていました。

クラシック音楽にも近代化・現代化に挑んでいる人は、大勢いますね。すいません。(_ _)