ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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営業職の段階

2006年8月1日火曜日朝日新聞夕刊5頁2版にある

Let's 仕事のかたち 大久保幸夫のキャリアスタートQ&Aというコーナーで、

大正大3年生から

「なぜ多くの企業では、就職して数年間は営業をやらされるのでしょうか」

東海大4年生から

「仕事に入ってすぐは、営業に回されるものなのでしょうか?」

という質問がおくられ、リクルートワークス研究所大久保幸夫氏が返事を書いております。

4つ具体的なことを書いた後に、

「全体として言えば営業に入れた方が早く社会人として鍛えられて、導入も比較的スムーズにいくと考えているのでしょう」

と会社側のおおよその感じにまとめ、

「営業というと、ノルマに追われて顧客にペコペコ頭を下げているというイメージがあるかもしれませんが、

実は多くの企業では中核部門で、その他のスタッフをコーディネートしながら顧客に企画を提案し、

企業の業績を作っていく花形部門でもあるのです」

就職活動を間近に控えた大学生が朝日新聞社や就職情報会社の人に知らないこと、わからないことを教えてもらおうというコーナーですので、この文章を読んで“間違っている”とは、カケラも思いません。

しかし違和感を感じましたので考えてみたら、確か朝日新聞日曜版だったと思うんですけど、ちょっと無くなってしまったので詳しくは確認できませんが、別のコーナーで

営業ってのは「押し売り」が基本であり、欲しいとも必要だとも思っていない人の所をどんどん訪ね、

欲しいとか必要だとか思わせて買わせるのが役目だ、とあったんですよ。

今時の若い人は「ゴムひもかブリタニカ(大百科)1セット、どっちか買ってくれ」ってセリフが社会問題になったこと、知らないかな。

昔のマンガ「オバケのQ太郎」で刑務所を出所してきたコワイおじさんが「ゴムひも買ってくれ」と玄関内側に座り込んで凄んでいるシーンを読んだことがあります。

まぁそういう浮ェらせて買わせる人よりも、しゃべりで買わせるのが本道なんでしょう。

詐話とか「買わせたら、後は野となれ」方式の人もいれば、誠心誠意アフターケアまでつき合うセールスマンもいます。

最近の事例で言えばダイレクトE-Mailとか、電話での営業が日常的光景で見ることが出来ます。

んで上記の大学生が営業という仕事に抵抗を持つのって、会社側の理由よりも、

「要りません!!」って鼻先で拒否されることが嫌なんじゃないかなぁと思われます。

もちろん経験を積めば拒否されても(まぁそんなもんだろう)とすぐ次のところへ行くのでしょうし、

相手に欲しい、必要だと思わせる技術を身につけることが出来れば、それはそれで嬉しいでしょうし、

ずっとダメでも「社会人ってのは学生気分では務まらない」という現実が身に染みて(以下略)

定まった販路を継ぐことが出来る場合と、自分で販路を開拓しないといけない場合とがあるはずなのに、

回答者の大久保氏は質問者をさらに嫌な気分にさせることは、書かないようですね。(^^;)

基本的に、演奏家って演奏それ自体が客を呼ぶ、作曲家って、曲それ自体が客を呼ぶと思ってないでしょうか?

何となくですが、実は自分自身の手で販路を開拓するのではなく、作品自体に営業を口コミという形で任せることが

“違法”コピー問題になっているような気がするのですけど、どうですかね。

演奏頻度を単純に喜べない時代だからなー。

また演奏コンテストや作曲コンテスト等を経験した人は、結果がどれだけお客(依頼人や仕事)を呼び寄せられるかは実感しているんじゃないでしょうか。

楽団となるとねー、一方のお客(大口の出資者・社)には企画などの営業活動やってるのだろうけど、

一方のお客(チケット買う聴衆)への営業活動って、一生懸命は一生懸命なんだろうけど、どういうレベルを目指しているんでしょうねー。費用対効果とか、手に取られるチラシの数対劇場の人に破棄されるチラシの数とか、多方面でも。

無駄を省く努力というか、確実を安定して軌道に乗せるというか、そっち方面の厳しさとか。

よその業界では「販売の神様」なんて言われる人もいるくらいだけど、吹奏楽界にはいるのかしらん。

押し売り(_ _)でノルマ・印象ともに実績を上げないと企画立案や人材確保で主張が認められないのが実社会なんだろうけど、

チケット枚数、CD実売数、友の会々員人数以外に、どんな実績の示し方があるかしら。

そうそう、昔小学館クラシック音楽のCDが付いた週刊本だか隔週刊本だったかを出したとき、やり手の書店員さんが馴染みのお客さんたちに

「どうですか?」と定期購読を勧めた。

「う〜ん、クラシックは、どうもねぇ…」と返答されると、

「お子さんがそういうふうに育ったら、どうでしょう?」と畳みかけ、

結構な定期購読数を確保したと聞いたことがあります。