縦と横
家庭用電化製品ってデザインを新しくするとか上位機種を発表すると言っても、基本的にコンセプトは継承する。
パーソナルコンピュータでいえば、PC-6000系とFM-7系とX1系とではまったく別物だけど、PC-6000からPC-8000、PC-8800系に新製品・新機能になると、PC88のゲームはPC60で遊ぶことはできないけど、キーボードの配置だのファンクションキーの機能なんかは同じなんじゃないか?ということ。
PlayStationで遊んで親しんでいた人は、3を買って技術の進歩は当然感じるだろうけど、1のナニかが同じだって感じることは、無いだろうか?
吹奏楽って現在は編成の基本はどこも同じ。
しかしZ楽団で指揮なり演奏していた人がY楽団に行って同じように指揮、演奏が出来るかというと、無理。
単純に考えると演奏してる連中が全員違うから。
ならば楽団の基本姿勢、コンセプトってZ楽団とY楽団とでは全然違うのかというと、素人目には違いが分からない言葉だったり活動内容だったりしても、中の人達は
「同じであってたまるか!」
だったりすることも、ある。
「吹奏楽はどんなジャンルでも演奏できる」という妄言はあっても、
「うちの楽団はどこの楽団の演奏でも演奏できる」という言葉は無い。
つーことは、「名曲無し、名演奏有り」というジャズの言葉は、吹奏楽には意味がないわけだ。
ジャズだけでなくロックだって、演奏のコピーは認められている部分がある。初心者には特に。
同時代の文化Hubにはなれない理由の一つは、これか?
じゃぁ時代を超えてのコンセプトの継承はどうなんだろう?と考えてみると、アルトホルンとかバリトンとかの楽器の存在意義は何だったのかとかの考察が必要っぽい。
現在の楽器製造技術で、今じゃ使われなくなった楽器を作ったら、その昔と何が同じで何が変わっているのか。