演奏会場外の楽しみ方
TBSの新番組「久米宏のテレビってヤツは!?」見てましたら、留学問題から歌舞伎役者の市川海老蔵氏が「留学経験はないけどパリ公演に行ったときは」と話しをされまして、
タクシーに乗ると運転手さんが「この劇場はどーのこーの」と説明をしてくれたり、普通に道歩いている人もそういう話しをしてくるけど、日本では朝起きて会社に行って帰ってきたらテレビ見てって、さみしい話題しか無い、
みたいなことを話してましてね、それで思い出したんですけど、
私は高校生だったとき、東京六大学の吹奏楽部の定期演奏会には毎年通っていたんですよ。他にも行ければ東京都大学吹奏楽連盟加盟校の吹奏楽部定演にも。
演奏会それ自体の楽しみ方ってのは、行けばそれなりにありますし、プロの楽団の演奏会にも「演奏会の楽しみ方」の類の本があります。
しかし、毎年毎回通うことによって生まれる楽しみ方って、日本では教えてくれる人と出会うには、かなりの幸運が必要みたいです。私はパンフレット見て、一年経つごとに進級していく部員の成長を楽しむくらいしかわかりませんでした。
パンフレットには部員の出身高校も書かれていましてね、私でも知っている(すいません)DQN校から入学入部している人を見つけたんですよ。
へぇ〜と思っていたら顧問の先生がその学校の卒業生で事情を聞いていたようで、
「その子は高校時代一人も友達を作らないで、ひたすらに勉強して入学したんだってさ」との話しが聞けたことがありました。
それ以外には、毎年通っていたといっても誰かに説明できるような情報も知ることができず、楽団からも入場無料の招待葉書を貰うくらいしか接点もなく、
私自身が大学に入って同時期に定演があるので行けなくなって、そのまま足も遠のきました。
考えてみると、年一度の“演奏会”に毎年通うことと、
その“演奏会場”に通うこととでは、楽しみ方の分別があるのかもしれない。
市川海老蔵氏に説明した運転手さん、年にどれくらい演奏会&演奏会場に通っていたのか。
日本では年に何回固定会場で演奏会を開けば、そんなコアな贔屓がつくのか。
それはわからないな。