方向を見直す
「「リング」火付け、世界席巻も…下火に Ｊホラー再生の道は」
飽きられるというか飽和した過程をきちんと考察って、あることはあるんだけど、その論獅�吹奏楽に応用するのってやらなかったな。
美術の世界でマンネリズムという言葉があって、本来は悪い意味の言葉ではなかったはずなんだけど、そもそも可能性の追求、限界の打破という方向とも無関係だったか。
百人の映画監督が独自の解釈で「呪怨」とか「リング」を作ったとしても、ホラー映画の可能性を広げることとは基本的に結びつかないように、世界中の吹奏楽団全てが一つの名曲を演奏したところで、吹奏楽界全体の底上げには結びつきそうもない。
「吹奏楽演奏100連発」なんて、飽きを加速させるだけか。
■ブーム仕鰍ｯ人が送る新作「恐普v
日本製恐負f画の代名詞、「Ｊ（ジャパニーズ）ホラー」。ハリウッドをはじめとする世界を一時期、席巻したが、今はすっかり下火になっているのが現状だ。あのブームは何だったのか。ブーム当初の仕鰍ｯ人たちが世に送り出す新作「恐普v（１０日公開）を通じて、再考してみたい。（伊藤徳裕）
日本国内でのＪホラーブームの火付け役は、平成１０年の「リング」と「らせん」の２本立てだった。映画の企画に行き詰まっていたハリウッドはこれに目を付け、日本映画「呪怨」をリメークした「ＴＨＥ ＪＵＯＮ 呪怨」を２００４年に公開。全米興行収入２週連続トップを飾ったことから、「リング」「仄（ほの）暗い水の底から」「回路」などを次々とリメークしていった。
Ｊホラーの仕鰍ｯ人で「ＴＨＥ ＪＵＯＮ 呪怨」のプロデューサーを務めた一瀬隆重氏は、ハリウッドに日本の恐浮ｪ伝染した理由を「これまで体験したことのない新鮮さがあり、とびきり浮ｩったからだろう」と振り返る。
ハリウッドの恐浮ｪ、「１３日の金曜日」で殺人鬼ジェイソンが襲いかかってくるような直接的表現が多いのに対し、Ｊホラーの恐浮ﾍ、心霊写真的な“ゾッ”とさせる手法にある。背中が凍り付くような“瞬間の浮ｳ”。しかし、「リング」の脚本家で今回、「恐普vを監督した高橋洋は、Ｊホラー人気でそうした浮ｳがパターン化していくことに「息苦しさを感じ始めていた」という。
「言ってみれば、テレビの『恐負f像１００連発』のような恐負f画ばかりが増えたんです」
「恐普vは、平成１６年に始まったホラー映画監督６人が６作品を撮る企画「Ｊホラーシアター」の最終作で、「この企画自体がＪホラーから脱するためのものだった」と高橋監督。
最近はインターネットの動画投稿サイトで、世界各国からの恐負f像が手軽に見られる。「Ｊホラー的な表現は今では完全な飽和状態で、映画である必要性がないという存亡の危機にある」と高橋監督は話す。
一瀬氏と組んだ「恐普vでは、映画にしかできない表現を追求した。脳の人体実験にとりつかれた母親と美しい姉妹の悲劇を描き、「時間をかけたドラマを見せ、誰でも浮｢と感じる“家族の業”を描いた」と高橋監督。人間の根源に迫ることで、Ｊホラーとは異なる新たな切り口を模索したという。
一瀬氏は「ハリウッドでのＪホラーブームは終わった」と断言する。では、これからのホラー映画はどこへ向かうのだろうか。
「Ｊホラー的な恐封\現は有効なので、その流れをくむ映画は観客の関心を引き続けるだろう。一方で、新しい恐浮煖≠ﾟられている。待望しているのは、新しい才能の出現です」
