ゾクゾクすること
今までに何度か書いていますけど、アマチュアたる学生に対して、
「演奏をやっていて自分たちの演奏に背筋がゾクゾクすることが、一生で何度あるか」みたいなことを言われたことがありまして、私自身は2回あって、多いのか少ないのか難しい問題だな、と思っておりましたが、
「日本の吹奏楽史上のャCントに立ち会った!」
ってのは、一つだけだなぁ。
私より若い人の中には、「吹楽」とか「バンド維新」の、第一回に立ち会った人なら思っているかもしれないな、と思いますが、二回以降はそういうゾクゾクを感じたのだろうか?とも思うのですが、参加した人は感じたのかもしれません。
それは解りませんが、じゃぁ今現在、実際に日本の吹奏楽は何か変わったのか?というと、私は何も変わっていないような気がするのですが、「変わった」という人もいるかもしれません。
でも、いないかもしれないので私の感じたことで話しを続けますと、1990年代あたりから、なにか一つ足りないような感じがしてならず、新作や新人が出ても、追いかける気になれなくなっていたのですよ。
それまでは海外のレコードやCDを探しまくったり、本屋でクラシック音楽の本を買いまくっていたりしました。
しかしお金が続かなくなったとか家の中での置き場所が無くなったりといった具体的なことから、心理的に「なんかもう、これ以降はいらないかな?」という気がして手を伸ばさなくなりまして。
我ながら「なんでだろ?」とは思っていたのですが、今日、ようやくその手がかりが見つかりました。
日本のクラシック音楽(管弦楽+吹奏楽)の本質は、相も変わらず良くも悪くも「落語」であり、「漫才やコント」の道は歩んでいないのではないか、ということです。あくまで“本質”は。(続けるべきかしら?)