言葉の意味を考えよう
「種は、環境に適したものだけが生き延びる」と言ったのは進化論で有名なダーウィンですが、意味の方向を「弱肉強食」と向けた社会ダーウィニズムと言われる人達が戦争や競争を肯定していると指摘されています。
マンガや特撮番組を核としている、いわゆる「オタク」と言われている存在も、環境が整ったからこそ増え、社会的な居場所を確保し、ついには日本経済の推進の一つとして期待されるようになりました。
環境とは外的要因だけでなく、思わず納得、同意してしまうようなイデオロギーとかロジックというような、心的要因なども挙げられるでしょう。
結婚観や労働観はかなり変わりましたし、住居やエンゲル係数に対しての意識も変わりましたし、他にも常識と言われていたものがどんどん変わっています。
例えば演奏家が言う、「敷居の低い演奏会」という言葉は、どんな将来像を想定しているのでしょうか?
安価な楽器だって音楽は楽しめるんだ、
技術が低くたって音楽は楽しめるんだ、
概念はきちんと説明するけど、実体が伴わなくてもしょうがない、
建築会社はもっと防音効果を高めた建築を意識して欲しい
…他にもあるでしょうが、こんなことはカケラも考えて無いでしょうな。
(一万円くらいで新品として買えるトランペットやクラリネット、一流の(w)プロが初心者に推奨しているのなんて、聞いたことない)
音楽人口の裾野を広げるということがどういうことなのか、漠然としたイメージでしか捉えていないんでしょう。
頭数としての初心者の増加を願い、自分がその初心者の相手を引き受けるのではなく、「音楽界の誰かさんの担当だろ」と人任せなんでしょう。
そこから階級意識があるのでは?
どういう人材が必要なのか、
吹奏楽の中の環境はどうなっているのか、
吹奏楽を取り巻いている社会環境はどうなっているのか、
きちんと自覚した上で勧誘しないと。