ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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へその、というか、中心の力

中村紘子さんのエッセイに書かれていたんですが、とある番組で

「美人のピアニストがいないから、美人をピアニストにしよう」

という企画が立てられ、中村さんのところにコメントを貰いにきたそうです。そのときに

「プロの音楽家というのは、最低限長い時間をかけてコツコツと反復練習して実力を蓄積しなければなれません」

という感じのことを話したら、筑紫哲也氏が

「中村さんはそう言いますが、どうなんですかねぇ」と番組内で言ったとかで、かなり鼻白んでいたようです。

「筑紫さん、そのとき選ばれた女性の名前、覚えてますか?」と嫌味を書いてました。

確かに良い演奏をするのはコツコツとした練習が必要なのはわかりますが、そのことをピタッとした表現は、あまり聞きません。

ところが絵画の場合、件p系の大学入試に関しては一般論があるようです。

一昨日書いた人が言っていたのですが、たまたま偶然その時期に、私の職場の上司も同じ事を言っておりました。

絵で件p大学に入るために一番必要なのは、スケッチとかデッサンの力がとても重要で、大学入試の倍率を突破するためには早い時期から訓練を積まなければならない。

その訓練法ってのは、もうとにかく描きまくるしかないんだ。

そしてこの力というのはゲームのパラメーターのように、ある奴とない奴でははっきり差がわかるんだ。

だそうです。

私の上司も学生時代は倦蛯ノ進学したかったらしいのですが、学友の力を目の当たりにし、

「俺じゃとても駄目だ」とあきらめたそうです。

そして娘さんが高校二年生の二学期になり、

「お前、進路どうするんだ?」と聞いたら

「倦蛯ノ行って絵を学びたい」と返ってきて、

お前、今からやって間に合うわけないだろう!と心の中で呆れたと言ってました。

一昨日書いた人は別のことを言ってまして、

絵画の大学に入って、何をやりたいのか。

貧乏を覚悟して心の糧としての件pをやりたいのなら日本画とか洋画とか進むし、やっぱりお金が欲しいと思えばデザイン学科などに進んで、卒業後は広告代理店を目指したりする。

もちろんそれらの道に入れたからといって大成しない事の方が圧涛Iに多いのだけど、

問題は、高校生になる15歳くらい、人によってはもっと前、10歳になるかならないかの時に自分の将来を考えて、スケッチやデッサンの力を蓄えていこうと決めて、努力しないといけない。

そんな子供の頃から自分の人生を考えないと大学には入れないんだよね。

だそうです。

その絵画系大学で言う所の「デッサン力が最重要」と力を入れるところ、音大では何かあるのでしょうか。

ピアノかなぁという気もしますが、声楽や管楽器志望なら、違うような気もしないでもないですが、よく知りません。

あと、絵画ではなぜデッサン力なのか、その理由を聞くのは思いつきませんでした。対象物を見通す力はどの分野でも共通だからなのでしょうか。

吹奏楽が「教育活動の一環」として部活動で行われているのですが、文部科学省の目論見は、他人との協調性とか、完成に至るまでの洞察力とか思考力とかいろいろ、音楽的な面でも非音楽的な面でも力を付けることが目標とされているんですよね。

そして音楽大学が「入学試験」という方法を通して「我が校はこういった人材を求めています」という目論見は、どこかに特化して見られる物なのでしょうか。

ーーーーーーーーーー以下はアートこぼれ話ですーーーーーーーーーー

某件p系大学に入ったAさん。この人は日本画を専攻していたそうです。

四年生になって、周囲の人達はAさんがいよいよプロの日本画家になるのかと思っていたら、そのまま大学院に入った。

周囲の人達は(おぉ、大学院でさらなる研鑽を積むか!)と見ていたら、

Aさんが大学院を卒業後、アニメ・マンガ系の絵を描き出してさらにびっくり。

(え?なんでそっちを描きだしたの?)と周囲は唖然。

しかもアニメ・マンガ系の絵といっても、そっちにはそっちの歴史や文脈があります。

いかに件pの大学を卒業したといっても、在学中はそっちの素養は一切学ばなくて知らないのだから、アニメ・マンガ系の人達から失笑を買いました。

しかも周囲の人達も、じゃぁAが日本画のことを学んできた○年間は一体何だったんだ?と何となく馬鹿にされたような気分になり、見限っていったそうです。

するとAさん、単身アメリカやヨーロッパに渡り、自分の描くアニメ・マンガ系の絵の展覧会を始めました。

すると欧米人はそっち系の絵は良くも悪くもわからないから、とりあえずまじまじと見ます。

そしてパンフレットやカタログに書かれたAさんの略歴を見て、

「おぉ、日本の件pの大学院を出たアーチストは、こういう絵を認めるのか。日本は独自の新しい絵を生んだのか!」

と考え、褒めだし、Aさんの絵を買いました。

そしてAさんはその実績をひっさげて日本に帰国。マスコミにアピールして記事にして貰います。

そして日本でも「欧米人に認められた現代アーチスト」として評価を受けるようになり、日本でも「売れる」作家となりました。

よく「日本人は自分たちの中から生まれた新しい物は認めないけど、欧米で認められると手の平を返すように褒め出すんだよね」という一般論を聞きますが、このAさんはまさにその手法を使って成功したようです。

この話しを教えてくれた件の人は、Aさんをビジネスマンとして高く評価しておりました。

私にはそんな行動力無いっす。(^^;)