ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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ぱそどぶれ1

演奏会の曲を決めるに当たって、「ジャズ枠」というのがあるわけですよ。

今まではジャズバンドにも入っている人がディープな曲を持ってきてくれていたのですが、忙しいらしくて持って来られなくなり、

メンバーで決めることになりました。

フツーの人達がやりたがる曲。「Sing,Sing,Sing」が挙がりました。

私はねー、吹奏楽の世界に足を踏み入れて、もう20年ほど経ちますけど、

今まで生きてきた中で「Sing,Sing,Sing」を聴いて、一番ぶっとんだのが

ベニー・グッドマン楽団がカーネギーホールで演奏した、2枚組CDのやつです。

「Sing,Sing,Sing」を、まぁフツーにやって、終わったと思ったら第2部が始まるんですよ。

ドラムのリズムにのって、ソリストがずっとリレーしてくの。

それ聴いて、うぁ、才能のある人達って、こんなすごいことやるんだ!とぶっとびました。

それから吹奏楽演奏の「Sing,Sing,Sing」を聴いたり演奏したりするようになり…

(え?なんで指揮者が前にいて指揮棒振ってるの?)と、ず〜っと違和感を感じていたんですよ。

んで去年の映画「スウィングガールズ」で「Sing,Sing,Sing」が演奏され、

所属バンドのみんながやりたい!と。

そりゃ指揮者無しでドラムのビートに合わせて演奏するのならいいですよ。

でも指揮者を立てるのが目に見えている。

もう贋物「Sing,Sing,Sing」には飽き飽きなんで、思っていることを全部表情に出して

「え゛〜もう飽きたよ〜」と駄々をこねました。ほしたら

「でもうちのバンド、まだ一回もこれやってないんだよ」と言われました。

しかし私も選曲係の一人でそいつが「嫌」と言っているわけだし、

マーチや他に2曲却下されている状況なのでごり押しするわけにもいかないのか、

「じゃぁこの曲くらい面白いジャズの曲、出してくださいよ」と譲歩してくれました。

吹奏楽のジャズねぃ、と考えてみたのですが、変わりに「茶色の小瓶」や「イン・ザ・ムード」って提案も、面白くない。

う〜んと考え込んだらもう一歩譲歩してくれまして、

「ジャズじゃなくても、ラテンでもいいです」と言ってくれました。

ラテンねぃ。

そこで会議が終わり、帰宅。

今までやってきた楽譜を引っ張り出して、なんか無いかなぁと探してみたんですが、

前後の曲がN.S.B.ばっかりですんでこの枠もN.S.B.ってわけにもいかんしなぁ、とページをめくっていたら、

スペインの行進曲「アムパリト・ロカ」が出てきました。

おぉ!ラテンの曲っつったら中南米の曲でなくても、スペインの曲でもよいでわないか!そういえばメキシコのマーチ「サカテカス」の譜面も持ってるけど。

「アムパリト・ロカ」ならカッコいいし、いいかも〜と思っていたら、

前にスペインに行ったときに買ってきた、スパニッシュ・マーチの楽譜も奥から出てきた。

おぅおぅ、音源無いからよくわからんけど、これらもいいんじゃね?

とテンションが上がる上がる。

…ところが楽譜の表紙を見ると、全てに「pasodoble」って書いてある。

スペインで買った吹奏楽のCDにも、多くの曲名と作曲者の間に「pasodoble」って書いてある。

「pasodoble」って、何?と思いつつ、今までは何となく「民謡」とか「古謡」かな?って勝手に思っていたけど、

そっか、ネットで調べればいいや、と今頃気がついてヤフーで検索。

ほしたらいくつもページが出てきたんですけど、その中に簡単に

闘牛士をイメージした迫力のある踊り」とあります。

そっかー、舞曲なのかー、そういえば昭和初期の音楽読本で、行進曲も舞曲の一種って分類わけしていた本があったけど、

舞と行進の間に共通要素があるんだーと平和に思っていました。

しかし。(長くなってきたんで、続きは明日)(怒りの理由も今日は書けないなぁ)