興行師、いろはの「ろ」の字はどう書くの?
探偵ファイルというサイトがあって、恋する探偵(こいたん)という別館(?)があって、今日の話題は「恋愛とセールスの共通点は?」というものです。
その中に、
「(1)サンプルであおる=気軽においで、いいことあるから!という雰囲気を作る=どっか行こ、奢るし!とカジュアルに誘ってみる
(2)次々にサンプルを渡していい気分にさせる=楽しい話とモノで心なごませる=初めは相手にとって快い事しかしない。褒めて持ち上げる
(3)いよいよ本題へ。売りたい商品がいかに凄いかを実例をあげてアピール=自分とつきあえばこんな良い事がある、とアピール
(4)もっともらしい、ありがたそうな言葉でダメ押し!」
という指摘がありまして、
「敷居の低い演奏会」で観客動員・人口増加を狙ってる連中、こういった視点をクラシック音楽に応用しないのか?と溜息。
例えば恋愛について。
人を好きになったら、
自分はその人の存在を知っている&相手はこちらのことを何一つ知らない
という状況でも、「付き合ってください!」と言う人、ゼロではないでしょう。
けれども圧涛I多くの人は、「まず自分の存在を相手に知らせる」から始めるでしょうし、
徐々に徐々に自分をアピールしていって、信頼を得たり、好意を得たりしてから「付き合ってください!」とかの類のことを言うでしょう。
そういうやり方には最大公約数的な方法とか現実があるから「恋愛マニュアル」という分野が成立して、
そのまんまじゃ使えなくても参考にしたり考えのきっかけにしたりという
基本にはなるわけでしょう。
しかしクラシック音楽の人達が、人生の中では今までに学校の授業くらいでしかクラシック音楽に接してこなかった人に
「演奏会に来て欲しい」とか「CDやレコードを買って欲しい」と思ったとき、
どれだけのバリエーションが組めるんでしょうかね。
んで実は、
「人生で一度もクラシック音楽の演奏会に来たことが無い人」を想定するときと、
「一度は演奏会に来たことがあるけど、『一度で十分だったな』と、二度と来る気が無い人」を想定するときと、
「何度も足を運んでくれるようになってくれたけど、もう一歩演奏家と親しくなりたがる人」なんかでは、
応対の仕方というか、頭の使い方を切り替えないといけないのではないか?
だって「敷居の低い演奏会」を企画してるんですぜ。
“件p”以外のイメージでお客に音楽を売るのだから、セールスの仕方は化粧品やアクセサリーの販売方法が
とてもとても参考になるのではないか?
このことは当然、売れっ子ではない作曲家が楽団へ、売れっ子ではない演奏家(団体)が主催者に、
自分の作品を売り込む手法にも関係するわけで…。
セルフ・プロデュース:自主興行をやらにゃいかん人、考えんと。