ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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町おこし

私の立場ってのが

「音楽家とは演奏家のことだ、という固定概念を打破しよう」

という位置だということを確認した上で、

茶店の主人が売上を上げようと、美味しく珈琲の入れようと努力することと、

その喫茶店がある商店街とか地域が活性化するために、喫茶店の主人がどう努力をしてるかということ、

違うといえば違いますわな。

演奏家で「自分の腕前を磨くことに懸命になることが音楽界の活性化に繋がるんだ」と言う人、どれだけいますかね?

楽団の単位ならあります…よね。

町おこしというか音楽祭に参加することで音楽文化を盛り上げようという意志表明にはなると思いますが、自分の腕前とか自前の演奏会を成功させることを音楽文化の一翼になぞらえることって、あるんでしょうか?

優れた演奏家音楽史に詳しいとは限らないのは、まぁ両立出来ている人は皆無ではないでしょうが、一般論としては誰も否定しないと思います。

ならば優れた演奏家だからといって、音楽自体に明るいというわけではない、と言い切ってしまっても、いいんじゃないでしょうか?

そもそも音楽、まぁ(吹奏楽管弦楽という意味で)クラシック音楽に限定してみるとして、活性化する、国民規模で盛り上がるというのは何を持って言うのか。

人口が増える、演奏技術が向上する、演奏会が増える、優れた曲が増える、優れた楽器が増える、録音媒体や楽譜が増える、等々要素を挙げていっても、演奏家の守備範囲は極一部なわけでして。

例えばYAMAHAがピアノや弦楽器管楽器の新製品開発にどれだけ創意工夫やお金を鰍ッているか、完成した新製品を売り出すためにどれだけの活動をしているのかを考えると、

その中で演奏家の役割ってのは何%くらいなんでしょう?とか。

河合楽器が管楽器から撤退したことは企業の判断としてやむを得ないとして、じゃぁそれまでカワイの管楽器の売上のために演奏家はどんな手助けをしていたのか?とか。