ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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大英帝国万歳

骨董市で軍楽隊員のフィギュアを見つけました。

あと出店している古書店で「音樂文化 昭和十九年三月号 第二巻第三号」を購入。

リストに「行進曲を論ず」とあるので注文し、骨董市で受け取ったんですけど、

誰が書いたかリストではわからなかったんですよ。

見てみたら、深海善次氏でした。

んで論獅ヘまぁともかく、

「現在までの所、敵イギリスにはマーチ作家としてはエルガー、ビンディンが居る位のもので」

とあるのですが、昭和十九年頃に有名だったビンディンって、誰でしょう?(^^;)

あと以外の収穫が「音樂も武力だ 陸軍記念日を迎へて 前線と銃後の軍樂を語る」で、

山口常光、小山卯三郎、岡田興租治、春日嘉藤治、辻順治、和田小太郎、大塚正則、そして司会が堀内敬三です。

山口 曲目の解説なんぞを成る可く平易に砕いてやるのです。これがまた兵隊によろこばれましてね。

岡田 隊長の「漫談」は有名でしてね。支那にいた某部隊の人達が南方へ行ってからも其の噂をしていたと云いますから。(一同微笑)

って、山口氏ってそういう人柄ですか。(^^)

あとシベリア出兵に同行した春日隊長の話とかいろいろありまして、なかなか面白いです。

あと昭和十九年六月号 第二巻第六号に「厚生音樂の現段階」とか「厚生音樂研究第五講」などがあるのですが、軍楽隊が占領地で演奏したり、工場音樂団が教導されるのって、現在のスクールバンドに通じるものがありそうで、考えてみます。

つまり日本が中国大陸に軍楽隊を派遣するまで、西洋音楽を一度も聴いたことのない中国人がいたという視点とか(列強の植民地になっていたのに)、国内でも社員を教育する手段として音樂が用いられたこととか。会社とか労働そのものへの敬意、忠誠心とか。

そうそう、自分達の功績を身内の座談会の中で語る語り口って、何割かは引いて読むとか、マイナスの要因もあることを想像しながら読まないといけないのでしょうが、それでもその語り口って、現在の吹奏楽関係者の身内・功績誉めと同じ構造のような気がします。言語化のメカニズムは変化していない?