ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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東京六大学応援団連盟史

東京六大学応援団連盟OB会編「応援団 六旗の下に」シュバル発売を購入。

戦前の応援吹奏について書かれているかと思ったのですが、それは無いです。

しかし戦後の各団吹奏楽部については、それなりに書かれています。

まぁ各団の創部○周年記念誌には及ばないでしょうけど。

読んでの感想は、さまざまな分野で「伝統を重んじながら創造を」の類の言葉をよく聞くのですが、応援団の歴史を見ると、チアの参加は重要な転換点のようで。不可逆という意味で。

女が入団する?それもャ塔ン持って足開いて?冗談じゃない!という人が切り捨てられ、排除され、入れてもらえなくなるんですよね。

んで今となってはチアの人達も応援団のロジックに組み込まれて(私の想像を絶する苦労があったでしょうが)、基本的にチア無しの(野球などの)応援はありえなくなっている。

じゃぁ反対していた人達・反対している人達、それも過渡期だけじゃなくそれ以前の人達の意見ってのは、時代の波を超えられなかったわけだ。

クラシック音楽で、現在は“古楽器”と言われている楽器達にも現役バリバリで活躍していた時代があって、時代の波に洗われて徐々に活躍の場を減らしていった。しかし“古楽器”ならば復権することはあっても、チア導入反対の人達の意見は?

現役が先輩の偉業を語るとき、いくつかの点だけは「まぁ当時には当時の価値観があったから」と深く語られることが無い。

淋しいことだとは思いますが、じゃぁ吹奏楽は?

各団の歴史や伝統はあるでしょうが、吹奏楽として不可逆なターニングャCントが発生する程の変化や向上は?

大筋で演奏技術くらいですかねぃ。