ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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唱譜(ソルフェージュ)

楽器の吹奏法とソルフェージュの共通点に触れた本を発見、購入。

荒井基裕 著「カンツォーネとともに歩いた道」件p現代社

「管楽器の呼吸法は声楽に通ずるものがあるから、発生の良い人は管楽器もよく歌っていた」

ここで言っている「呼吸法」ってのは“息の吸い方”ではなく、“息の出し方・使い方”のことで、声帯だの口蓋だのの使い方のことでありまして、声の出し方と金管楽器の発音や共鳴の原理は同じだから、パーツを意識して使いこなせる人は両方に優れているとの事らしいです。

須磨洋朔氏が序文を寄せています。

陸軍軍楽隊では唱譜を徹底的に採り入れており、「当時ソルフェージュを本格的に教えてくれる場所は他になかったのです。」

須磨氏の紹介で戸山陸軍軍楽隊に入り、アルト(?)ホルンを担当するかたわら声楽の勉強を真剣にやっていたのだとか。

そういえば深海善次氏も肩書きにバス歌手とあったし。

現在の、経験主義の日本吹奏楽人は、自分の知らないことをやらなくても演奏に自信が持てれば、後輩やら生徒に“自分が必要と思わない練習”をやらせることも無い。

日本の吹奏楽が上限を突破する率が低いのは、この経験主義者達の裁量が蓋、重しになっているからだろうか?

格闘技なんかだと個々の格闘家達、いろ〜んなジムの門を叩いて自分の中に採り入れて、総合してると聞くけどね。