ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

AutoPageが終了したので引っ越し

馬耳東風の人達

最近大手マスコミの問題点を“きちんと”指摘する人が増えてきています。

この場合の“きちんと”というのは、その大手マスコミに括られる会社の中で働いていた人とか、一般市民には直接関係のない外国のメディアとか、記事を配信する会社で働いている、大手マスコミの内部事情に一般市民以上の理解がある人達です。

その人達が本を書く場合もありますし、それらの人達の話しを聞いて洞察力を活かしてblogに書いたりする人もいます。

私のようなお客目線onlyで感じた不満とか文句一辺唐フ見方ではなく、歴史的経緯とか商売上の事情とかも結構知った上での批判です。

私はそれらの文章を目にする度に「うーむ」ぐらいは思っているのですけど、それ以上のことは知りようもありませんし、そういった人達以上の文章も書けないのですから「うーむ」以上のことは言いも書けもしないのであります。

ところが今日本屋に行きましたら、そういった類の本の隣に「太平洋戦争の日本軍の敗因・失敗のこと」についての本が置かれていまして、なんなんだと。

大東亜・太平洋戦争自体はサンフランシスコ講和条約から日中平和友好条約まで国会が批准しておりまして、日本とロシアでは平和条約が結ばれていませんが、まぁ終わったものだと考えていいでしょう。

終わったことならば検証してみて「どこが悪かったのか」と考えることは意味があります。

しかし現在進行形の「大手マスコミの問題点」の場合は、まだ大手マスコミと目されている会社のどこも終わっていないんですよね。

軽く上っ面だけ考えてみると、終わってないことに対して「問題点」を指摘するのはちと早計ではないか?と、

まじめに考えてみると、太平洋戦争を検証してみて「ここんとこ、拙かったんじゃないの?」と衆目が一致するところがあっても、それを現在のマスコミに転換することが出来ない。比較して指摘することはできても大手マスコミ各社の経営陣や(編集の)権限を持っている責任者たちが聞く耳を持たないのって、指摘には洞察の意味しか存在しないわけですよね。今に活かすという点では失敗なわけで。

んで、私が普段書いていることを、それら指摘する人達と並べることは恐れ多いことだってのは解るとして、

吹奏楽の各所各所で権限を持っている人達を、大手マスコミの各所各所で権限を持っている人達の

「自分達はちゃんとやっているんだ!」と同列に考察してみるのは、結構面白いんじゃないでしょうか。