ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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ビジネスモデル

あ、こう書けばいいんだ。

「作曲家の権利を守ろう」という人がいるほどには

「作曲家の権利を向上させよう」という人がいるようには、少なくとも私には見えてこない。

著作権ってのは申告罪(?)だから、いわゆる“違法”コピー撲滅は道義的な問題。

権利者が本来得られるはずの対価が得られないことへの義憤はわかる。

ならば、現状以上の対価を支払おうよ、という動きが道義的な動機からもっと活発に言われたっていいんじゃないかな、と思う今日この頃。

「道義」とか「良心」とか「敬意」って、自分の懐が必要以上に痛まない場合は、なんて心地よい言葉なんだ!てのは、ちと意地悪か。

アニメの制作会社、セルに絵を描いたり色を塗ったり、声優さんに声を入れてもらったりしている会社って、製作会社から貰うお金だけでは足りなくて、DVDが売れた値段から何割貰うとか、人形やら文房具やら食品にデザインが使われたときに何割貰うってとこまで計算して、なんとか収支を合わせようと頑張っているってのは、ちょいとアニメ関係の文章読めばわかることなんですけど、

日本の作曲家ってどうなんでしょう?

単純に頭に浮かぶのは、

1.楽団や篤志家から一曲いくらで注文を受ける。

2.楽器屋さんに楽譜を置いて貰って、売る。

3.楽団の入場料から何割貰う。

4.楽団の録音媒体から何割貰う。

副業として解説や司会や作曲講義とか、いろいろあるでしょう。

それはそれで、私の知らない世界だーでいいんですけど、

演奏家でいわゆる“違法”コピーを問題視して発言している人達って、3とか4って常識ですよね?

演奏会場の私的録音を禁止している人達、自分たちの演奏の“違法”流通だけを問題にしているんじゃなくて、作曲家の権利も考えているんですよね?

ゲスト演奏家への謝礼以外にも作曲家への出費をきちんと考えている楽団…私の知らない世界には(少なくともプロの世界とか)満ち溢れているんだろうなぁ。

(実は作曲家の販売努力って、C.M.を打つわけでもなく、キャッチコピーを出すわけでもなく、曲それ自体を名刺というか宣伝というか評判にしているんだなぁと島国大和さんのblogエントリを読んで思いました。販売人としての作曲家って、結構脆弱。吹奏楽曲の世界には、中古市場がそれほどないってのが救いかな?)