ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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頭がおかしい予備軍について

さかもと未明さんの「再生JALの心意気」という文章が、さまざまな議論を醸しておりますが、批判を読んでいたら他人事には思えませんでした。

何回か書いていると思いますが、私は「聞く」という行為と脳髄の関係に不具合があるらしく、音楽を聞いても「ドレミファソ〜」というメロディを聞いたら、頭の中で「ドレミファソ〜」と繰り返して、「うん、ドレミファソ〜、だ」と認識するもので、何度も聞いて覚えたり、あまりにも個性的なメロディで一度で覚えられるものでなければ、耳にした瞬間から次のメロディが入ってくるので脳内で繰り返すことが出来ず、

演奏が終わったあとに何一つ頭に残っていないんですよ。

そういうときや「ながら聞き」のときは、「クラシック音楽は解らない」状態になるのです。

ですので

「(クラシック)音楽は解るとか解らないというものではありません!」という意見にはとても腹が立つのですが、

同じく「聞く」という行為と脳髄の関係で、

人の声で、単調なものが繰り返されてエンドレスされると、思考がその声に引き摺られて脳内がそれに埋め尽くされ、発狂しそうになるんですよ。

今までは飛行機や長距離バスでそういう危険に陥ったことはなく、接客業の職場で、赤ん坊だけでなく知的障害者の発声にも、何度かやられそうになりました。

就労の義務的に逃げられませんからね。

だからさかもと未明さんが、快適な環境を欲して行動したのなら違いますが、発狂のスイッチが入りそうになったので逃げ場を捜したのだとしたら、他人事ではないなぁと思うのですよ。

でね、私の経験の後者って、良い方に転がれば、演奏家としてはラッキーな体質なんですよ。他人の上手い演奏を聞いて、自分の演奏感覚を同化させられるんですから。(藝術家としてはダメダメかも)

学生時代にパート練習の中でメンバが一列に並んで、一人ずつ順番に吹いていくとき、前の人たちがそれなりに吹ければ問題がないんですが、失敗するとつられましたね。

後にTBSのスメ[ツ番組「SASUKE」で、前の選手が成功すると後続の選手達が喜び、前の選手が失敗すると悲しむのも、そういう状態だと思いました。この番組、最初にゴールした人が優勝というルールじゃないので、みんな協力してたんですよね。

他にも、ウグイスは雛のうちから良い声のウグイスの鳴き声を聞かせないとダメとか、同化の能力自体は世間的に認められているもんだと思うのですが、

世間に名の知られている音楽家が、さかもとさんの文章を評してみてくれないもんですかね。