ぽかぁんとしてしまうこと:Hatena版

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部外者の書いた小説?ではないらしいのだが

津原泰水 著「ブラバン」バジリコ刊を購入。

感想は「微妙」。

顧問の先生が「吹奏楽ブラスバンドと呼ぶのは間違い」と言うシーンがあるけど、1980年に言う人がいたのか。

しかしその割りには東京佼成ウインド・オーケストラやフェネルへの言及が無い。

金管楽器の楽団を示すブラスバンド」てことは、ブリティッシュ・ブラスが念頭にあるわけでもない。バンドジャーナル、バンドピープルのことも書かれていないから、この先生のこだわりの元がわからん。どこで知ったんだろ?

読んだ人の感想を見て、吹奏楽という世界よりも人間関係の機微が面白いという人が多い。

しかし登場人物の多さに閉口している人もいて、登場人物の「カリスマ」を女性だと誤読している人もいた。

んで、

吹奏楽のことを知っているものには当たり前のことを説明している文章は余計だろうけど、吹奏楽のことを知らない人には必要なんだろうな。

1980年の社会風俗をからめた、音楽少年が吹奏楽の世界に足を踏み入れた小説なんだよね。1980年からのバンジャやバンピを読み直して、吹奏楽の世界で何が起こっていたかを書けばよかったのになぁ。

あと1980年に同性愛をカミングアウトどころか直接性的なことを持ちかける人がいたのか。言っちゃ悪いが広島で。ふーん。

読了後、高校のときに好きだった女の子を思い出し、氏名をググって見た。

おそらくこの人だろうなぁと思われるサイトを発見。

…今、幸せなのかしら?